公式サイトはこちら↓
テレビCMで、最近よく告知しているなっと思っていました。
私自身 最初は、「劔岳」の部分だけのインパクトがあって、
「なんか登山家さんの映画なのかなぁー」
「豪華なキャストさん達が山男ですかっ」
ぐらいの印象でした。
でも、よく聴くと「劔岳」の後ろに「点の記」がついているではありませんか!
こっ、これは!
仕事の血がさわぎます。
映画は、明治時代まだ測量技術も登山技術も未発達のなか未踏峰とされてきたアルプスの劔岳に登頂し、三角点を設置して周辺の測量をした旧陸軍陸地測量部の紫崎芳太郎を中心とした測量隊の熱き男達の物語です(新田次郎・原作)。
新版 劒岳〈点の記 〉 (2009/03/26) 新田 次郎・作山本 甲士・文 商品詳細を見る |
当時、五万分の一地形図最後の空白地帯を埋めることになる劔岳への三角点の設置とその一帯の測量は、どれだけ重要でまた苛酷であったか…。
また、その活躍の記録を映画化された監督さん、キャスト人、スタッフの皆さんに敬意を表します。
測量の仕事をしていれば、「点の記」の重要性は解かります。
「点の記」とは、国家基準点(三角点、水準点)ごとに、点名、所在地、設置年月日、選点者、観測者、そこに至る順路と略図等を記載したものです。その基準点の戸籍とかカルテといっていいかもしれません。
現在の測量技術の発展、精密に作製された地図の礎になったものであることに間違いありません。
近代測量において、我々世代がGPSやトータルステーションを用いより高度な測量が出来るのも、先人達の努力や苦労、そして仕事への情熱があったからこそでしょう。
「明治の測量隊」劔岳の山頂で見た風景はどのようなものだったのか?
いまとなっては、彼らの見た本当の風景を知るすべはありませんが、
彼らの残した足跡は、「点の記」で知ることができるのではないでしょうか。
ランキング参加中!応援お願いします!1日1回ポチッと!
スポンサーサイト